第61回 オルトリーナ 180/2
今回は、オルトリーナの180/2をご紹介いたします。
生地は、180番手という高番手を使い、オルトリーナらしさをより引き出す為にツイルにしてあり、柔らかで滑らかな風合いが出ています。
アンダーソンのツイルのような、カチッとした滑りの良さとはまた違った、優しい感じです。
柄も、2色使いのチェックで、淡いブルーを中心に、紺のチェックと茶のチェックという2パターンがあります。
ツイルになっている分、ブロードよりも若干暖かいので、だんだんと寒くなってきたこの季節、ブレザー、ジャケットの下に、そしてセーターの中に、と活躍してくれそうです。
ソフトな非接着の芯地を使って、柔らかさを活かしたシャツなんていかがでしょうか?
使う芯地一つで、シャツは結構変ります。
近々、簡単にですが芯地の話でも載せてみようかと思います。
第62回 アルビニ コーデュロイ
久々に生地紹介での更新です。
番外編を続けたせいで、間があいてしまいました。
今回は、ジャケットやパンツなどで馴染みも深い、コーデュロイ(コール天)です。
紹介が遅れたせいで、既に残数がわずかなんですが、とっても良い生地なので、載せてみました。
特徴としましては、とにかく目が細かいです。
触っていただくと、普段使っているコーデュロイとの違いに驚くはずです。
キメ細やかで、抜群の柔らかさ!
順目で触ると、とろけるような肌触りなんです。
通常、コーデュロイには太畝と細畝とがあります。
暖かい、冬専用のジャケットなんかに使われている、凸凹としたのが太畝、パンツなどで使われている、もう少し薄手で細いのが細畝です。
その流れで言うと、これは極細畝、になるんでしょうか。
冬場のシャツとしての暖かさは勿論、風合いの良さでもオススメするカジュアル地です。
第63回 国産(GIZA) アーガイル
今回は、国産の変りダネ、アーガイルです。
柄としては見慣れたモノなんですが、シャツ生地としては、あんまり見ないですよね?
これが、色を使って出来た柄だと、ちょっとクドくなってしまうんじゃないかと思うんですが、同色の折柄なので、けっこうアッサリしていて良い感じです。
シャツの出来上がりとしても、なかなかのオシャレ感が出てきます。
色は、白(生成り)、ブルー、紫、グレーの4色です。
白いシャツを殆ど持ってないので、自分でも1着作ってしまおうかと思ってます。
第64回 アルモ 200/2
私のイチオシの肌触り、アルモ200/2のご紹介です。
アルモの200番手の中でも、なぜか特に抜群な手触りなのが、この生地なんですが、元々、生地段階でのフィニッシングではナンバー1と言われているアルモの中でも、違って感じられます。
ヌメリ感とキメ細やかさが相まって出る、極上のなめらかさが堪りません。
個人的な意見ですが、風合いに関しては、コレが1番です。
アンダーソンも良いし、カルロリーバも良いんですが、ちょっと上なんじゃないかな、と。
スイス、侮れません。
ただ、同じアルモの200番手が全てそうなのではなく、コレだけ、という事を考えると、やっぱりあくまで個人的好みなのかも知れませんが。。。
第65回 アンダーソン 200/2
新入荷のアンダーソンです。
ご要望の多かった、赤のストライプになります。
今回は、普段どうしても、白、ブルー、グレー辺りが多くなってしまうので、色の選択の幅を広げていただく為にも、赤を選んでみました。
赤といっても、白場に細い縞なので、スーツ用にもってこいの上品な印象です。
高番手ならではの高級感もあり、新年を迎えるにあたって、今まで赤を赤だというだけで敬遠していたような方に、新しいチャレンジとして着てみていただくのには最適なんじゃないでしょうか?
派手さを求めている場合には、物足りないかもしれませんが。
新しい1年を、元気な赤縞から始めてみませんか?
第66回 国産 白サテン 100/2
白のサテン、凄い光沢です。
元々、高品質なエジプト綿を使って、光沢を出す為だけに織られたようなものなので、とにかく輝いています。
サテンというと、ピカピカのシルクをイメージする方が多いと思うんですが、サテンそのものは、織りの名前なので、当然ですが綿でも出来ます。
経糸・緯糸ともに、とにかく生地の表面に浮かせる事で、表面の強度は少し落ちますが、極上の滑らかさと美しい光沢が得られます。
ツイルの光ってる部分だけで出来てるイメージです。
以前は、トーマス・メイソンのシルバーラインのものがメインで扱っていたんですが、どうやら、ウチ以外ではあんまり人気が無かったのやら、ユーロが高いやらで、欠品してしまいましたので、代わりに廉価版の国産が登場しました。
風合いとしては、トーマスの時にあった、厚みと硬さがなくなり、非常に柔らかな仕上がりです。
以前の硬さが好きだった方には、ちょっと受け入れられないと思いますが、こっちの方が一般ウケすると思います。
パーティー用などに打って付けの生地です。
生で見ると、平織とこんなに違うものか、と驚くと思いますよ。
第67回 国産 杉綾
2009年の春生地のご紹介、第1弾です。
まずは国産から、最近は半ば定番化したともいえる杉綾(フランス綾)を。
数年前に、フランス綾のツイルが大流行してからというもの、基本的には廃れることもなく(夏場は暑いので着ませんが)、シャープなイメージの、カッコいい生地としての立場を確立してきました。
今回の生地は、数年前にもほぼ同じ内容の生地をやっているので、そんなに目新しい事もないと思うんですが、どんなシャツにもなれる生地なので、載せさせてもらいました。
ネクタイ用のカチッとしたシャツにするもよし、ちょっと外したボタンダウンにするもよし、自分がこの生地ならこの形が良い、と思うもので作っていただきたい1枚ですね。
第68回 ブレンバーナ ギンガム
2009年、春入荷の第2弾、ブレンバーナのギンガムです。
前回に引き続き、定番チックな柄を選んでみました。
流行り廃りのない柄で、カジュアルの中でも人気の高いギンガムチェック、今回はブルーと紫です。
単糸を使う事で、サラサラしつつ、ザックリした、カジュアルらしい風合いに仕上がっています。
ストレートにカジュアル用の形にするも良し、カジュアルさは生地に任せて、あえてドレスっぽい形にするも良し、定番ならではの楽しみ方が出来そうです。
第69回 ゲッツナー
春生地の第3弾です。
バックカットの大きなグラデーション水玉になります。
ここ数年、けっこうな好評を頂いているバックカットですが、今回の生地は普通のバックカットとはちょっと違います。
バックでカットしていないのです。
フロントカット(?)の生地とでもいいましょうか。
今までにも、バックカットの裏仕立てということはありましたが。
一瞬、カット面が表になっていたので、裏表を間違えたかと思ったんですが、裏側があまりに普通だったので(なんともおかしな表現ですが)、カット面が外=表と確信しました。
が、不安だったので、一応生地屋さんにも聞きました。
メーカーからもこの提案で送られてきたそうです。(安心しました)
カット箇所が表に出ている事で、抜けてしまうんじゃ、と心配なさる方もいらっしゃるかとは思いますが、しっかりと織り込んでありますから大丈夫です。
生地自体に十分な遊び感がありますから、形はシンプルな方が収まりが良いと思います。
オーソドックスなボタンダウンで、これからの春カジュアルにいかがでしょうか?
第70回 トーマスメイソン 春色
春生地が続々と入って来てます。
どれからここに載せようか迷ってたんですが、やっぱりパステルカラーを選んでしまいました。
春らしくて、早速皆さんの目を惹きつけてます。
生地自体は、信頼のトーマスメイソン、シルバーラインで、白い部分はオックスフォード、色の部分が平織りとなってます。
春先取りの一枚、いかがでしょうか?