第131回 TESEO シルクオックスフォード
今回は、冬に向けての生地紹介です。
最近では、あまり見かけなくなってきましたが、シルクの生地をご紹介します。
シルクのシャツ地は減少傾向が続いていて、近年では無地のサテンやデシン以外だと、レディースのプレタに使われているようなかなり強い柄物位しか、ある程度より上質な生地は安定して入ってくる物がありませんでした。
そんな中、イタリーのテセオ社製のシルクのオックスフォード地が入ってきました。
軽くて暖かく、上品な光沢を兼ね備えた生地です。
シルク未経験の方でも、オックスフォード地なので、試しやすいのではないでしょうか。
シルクなので、水洗いが出来ないというデメリットもありますが、綿の生地とは違った魅力がありますので、興味のある方は一度お召しになってみて下さい。
色は、生成り、ブルー、ピンク、グレーの4色展開です。
第132回 エイコーン コットン/ウール
前回のシルクに続いて、冬用の生地のご紹介です。
前回はシルク100%でしたが、今回の生地は綿とウールの混紡です。
混率は、綿が80%にウールが20%となっております。
なので、一応はドライクリーニング推奨です。
以前入荷した、アルモの綿カシミヤは、メーカー指定としては水洗いOKだったんですが、この生地はウールの混率が20%ほどなので、やはりドライクリーニングの方が安心です。
生地の特性としましては、ネルシャツのような起毛した生地なんですが、ウールが入っているので、同等の厚みの綿ネルよりも暖かい、つまり、普段のジャケットの中に着ても邪魔にならないです。
冬用のツイードのジャケットなどは、若干寸法を大きくしている方も多いと思いますが、合冬物のジャケットの中にこのシャツを着ていただけます。
第133回 ゲッツナー ブルーツイル
先日刊行になった、「東京オーダーメイドガイド」に掲載をしていただいたんですが、その際に撮影に使ったのがこの生地で仕立てたシャツでした。
秋冬用に入荷した生地なので、やや肉厚で、近年流行した太目のツイル地になります。
「
東京オーダーメイドガイド」のサイトに、シャツの形になった物が載っていますので、興味を持っていただけた方は覗いてみてください。
第134回 トーマス・メイソン インディゴ
今回は、トーマスのインディゴ生地の紹介です。
一つはインディゴ染めのオックスフォードで、もう一つが120/2のダンガリーです。
トーマス・メイソンのビスポークサービスを使って仕入れた物なので、数量がごく少量となります。
アメリカン・トラッドが好きな方には、定番の素材ですが、そうでない方も、近年のダンガリー人気は、未だ衰えておりませんので、インディゴのシャツで、ファッションのバリエーションを増やしてみてはいかがでしょうか?
第135回 MABATEX
2013年の春物生地が揃いました。
その中から、今回はマバテックスの変り織を紹介致します。
色合いも春らしいです。
織り方の関係で、シャリ感もあり、無地なのでどんなデザインにも合いやすいです。
スーツ用にしても良いんですが、オススメは、ブルーとグリーンは紺のブレザーに、赤とオレンジはライトグレーのジャケットと合わせたスタイルです。
第136回 ゲッツナー 多色縞
しばらくは春入荷の新柄が続きます。
この春の派手担当、ゲッツナーの多色縞です。
このタイプの柄の生地は、決まったお客様が付いているので、割と動きが良い部類に入ります。
こういった生地全般に言えることなんですが、好きな方の数に対して、生地の入荷量が少なめな傾向にあります。
暖かくなってくると、半袖のリゾートユースでの仕立て注文が入るので、ご興味のある方は、早めのご連絡をお願い致します。
第137回 テスタ 織紋
この生地は、意外なほどの人気で、早々に動いています。
残数があまりないので、品切れをしてしまった場合には、ご容赦の程、宜しくお願い致します。
この生地は、今春のオススメとしてご案内していこうと思っていたんですが、実際にはご案内するまでも無く出てしまいました。
綺麗目なカジュアル用として、白とピンクが人気です。
第138回 テスタ ストライプ
春から夏にかけて使える生地です。
紗織に近い組成をしています。
シャリ感があり、通気性が高いのが特徴です。
春物の、軽い素材のジャケットなどには、こういった風合いのシャツがマッチします。
第139回 アルモボイル
夏生地の紹介をさせていただきます。
生地そのものはアルモのボイルなので、ここをお読みになっている方は、もうご存知かもしれませんが、簡単に紹介をさせていただきます。
ボイルという生地は、通年物の生地を織る糸とは違う糸で織られた生地で、その糸の名前がボイル糸と言います。
ボイル糸で織られているので、ボイル地という訳です。
ボイル糸の特徴は、普通の糸よりも強く撚りがかけてあることで、強撚糸とも呼ばれます。
撚りが強いため、糸そのものが通年物よりも縮れたようになり、その糸で生地を織るため、生地に立体的な隙間が増えます。
結果として、通気性が良くなる、という事です。
夏場、特に電車に乗る方や、表に出る方にとっては、大変強い味方になると思います。
まだまだ世間的には単調なクールビズ・ファッションですが、ジャケットやタイを使えばバリエーションも格段に増えます。
そのためには、ジャケットやタイをしても涼しいシャツが必要だと思います。
夏のコーディネイトに差をつけるためにも、ボイルをお試しいただきたいと思います。
近々、具体例でのご提案もさせていただこうかと計画しております。
第140回 アイスコットン
スイスのスポエリ社と伊藤忠商事の下で作られた生地です。
糸そのものに秘密があるようで、特殊紡績技術によってシャリ感とひんやり感をもたせているようです。
カテゴリーとしては、通気と触った感じの経験から判断して、半夏物といった感じです。
このアイスコットンの生地は、写真のもの以外にも沢山ございますので、機会があれば、一度店頭にてご覧になってください。